2017.01.28

フェブラリーSへの戦略が渦巻く
根岸S。狙い目は人気落ちノボバカラ

ダービージョッキー
大西直宏が読む「3連単のヒモ穴」

 年が明けて、早くも1月の最終週。今週から、関東では東京開催がスタートします。東京開催が始まると、本格的な競馬シーズンの到来が「いよいよだな」という雰囲気になってきますね。

 東京は、世界に誇る日本一の競馬場。2000mを超える周回距離は、もちろん日本一です。コーナーが緩くて大周り、コース幅もかなり広いです。騎乗している側から見ても、広々と感じて、包まれる心配やプレッシャーも少なく、じっくりとレースに臨むことができます。

 また、立地のよさもあるのでしょうが、本当にたくさんのファンが競馬場に訪れて、歓声の大きさは相当なものです。競馬場はそれだけ多くのファンが来場できる広さもあって、段階的に改修されてきたスタンドの豪華さには目を見張るものがありますね。

 そんな”花形”とも言える競馬場での開催となり、出走する馬のレベルも自然と高くなります。

 というのも、有利、不利の少ない広いコースゆえ、厩舎サイドとしても安心して期待馬などを出走させることができるからでしょう。要するに、星勘定ができる馬を使ってくるわけです。

 また、キャリアの浅い若駒などは、いきなりゴチャついた競馬をすると、それがトラウマになって変なクセがついてしまうことがあります。そうしたことを避けるためにも、無理に小回りコースでは使わず、この東京開催まで待つことがよくありますね。クラシックを意識しているような素質馬は、特にそういう傾向にあると思います。

 こうした視点で競馬を見るのも面白いと思いますよ。意外と、競馬の本質的なところ(レースに使う関係者の意図をくむ)がありますからね。

 さて、今回の東京開催最終週には、今年最初のGIフェブラリーS(2月19日/ダート1600m)が行なわれます。今年は、昨年の優勝馬モーニンと2着馬ノンコノユメ、さらに一昨年、3年前の勝ち馬コパノリッキーらは、前哨戦を使わずに本番へ直行で向かうようです。また、ダート転向後、6連勝を飾ってチャンピオンズCでも2着に入ったアウォーディー、年末の東京大賞典(12月29日/大井・ダート2000m)を制したアポロケンタッキーなどは、距離適性を考えてフェブラリーSには参戦しないみたいですね。

 そうなると、現在のダート界のトップホースたちは、今週行なわれる前哨戦、根岸S(1月29日/東京・ダート1400m)には登場しないことになります。とはいえ、昨年は根岸Sを制したモーニンがフェブラリーSも制覇。本番を見据えるうえでは、注視すべき一戦であることは間違いありません。

 まず注目は、出走メンバーの中では実績ナンバー1と言える、ベストウォーリア(牡7歳)でしょう。地方交流戦のGI南部杯2勝を含めて重賞5勝。フェブラリーSでも、昨年4着、一昨年も3着と惜しい競馬を見せています。