7冠馬ジェンティルドンナの「オーラ」漂う、全妹ベルダムの評判 (2ページ目)

  • 河合力●文 text by Kawai Chikara

 この血統ゆえ、小さい頃から高い注目を集めていたベルダム。育成を行なったノーザンファーム空港牧場の伊藤賢氏は、今春の取材でこんな印象を口にしていた。

「馬体が小さいので、体質強化をしながら、少しでもサイズを大きくするように育成しています。ただ、動きはさすがですね。乗ってみると体幹が強くて、ジェンティルドンナに似た安定感があります。しっかりした足取りで走るところは、姉の印象に近いですね」

 取材時から、活躍へのキーポイントとして挙げられていたのは、馬体の小ささ。春先は422kgというサイズだった。それでいて、スタッフが"たくましさ"を感じたのは、まさに姉の面影といえよう。

偉大な姉ジェンティルドンナに続く活躍が期待されるベルダム偉大な姉ジェンティルドンナに続く活躍が期待されるベルダム そして同馬は、現在、姉と同じく栗東トレセン(滋賀県)の石坂正厩舎に入厩。11月5日の2歳新馬(京都・芝1400m)でのデビューを目指して調整されている。鞍上は、ジェンティルドンナのオークスでの手綱を取った川田将雅騎手が務める予定だ。

 石坂厩舎に入ったベルダムは、どんな様子なのだろうか。関西競馬専門誌のトラックマンが状況を伝える。

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