GI6勝の女傑、あのブエナビスタの初仔が今年、ついにデビュー (2ページ目)

  • 河合力●文 text by Kawai Chikara

「母と同じで、育成ではゆっくり調整。無理なく、慌てずに進めています。ペースを早めようと思えばできるのですが、この血統は無理する必要がないので、成長に合わせている形。一番進んでいる組より、あえて遅らせていますね。調教はここまで順調です」

 ブエナビスタの母は、1995年のGI阪神3歳牝馬S(阪神JFの前身となるレース)を制したビワハイジ。彼女は、ブエナビスタ以外にも数々の活躍馬を輩出している。

 アドマイヤジャパン(重賞1勝。皐月賞3着、菊花賞2着)、アドマイヤオーラ(重賞3勝。ダービー3着)、ジョワドヴィーヴル(GI1勝=阪神JF)、サングレアル(重賞1勝)などである。その一族の代表格となるブエナビスタなら、母と同様、代々引き継がれてきたこの良血を、子どもたちに伝える"賢母"となってもおかしくないだろう。

 卓越した走りと闘争心で、現役時代にファンを沸かせたブエナビスタ。彼女が最初に送り込む産駒は、母を彷彿とさせる走りを見せられるのだろうか。コロナシオンの初陣が待ち遠しい。

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