皐月賞まであと3週間。「3強」の中で最も強いのはどの馬か (2ページ目)

  • text by Sportiva
  • photo by Murata Toshiyuki

  1位は、リオンディーズ。前回2位から1位に返り咲いた。復帰戦となる弥生賞では2着に敗れたものの、後方一気を決めたGI朝日杯フューチュリティS(2015年12月20日/阪神・芝1600m)とは一転、積極的な競馬を披露。負けたのは、勝ったマカヒキのいい目標になってしまったもので、改めて地力の高さを証明した。

土屋真光(フリーライター)
「雄大なフットワークが売りのリオンディーズ。中山の皐月賞では、むしろその特長が仇(あだ)になるのではないかと思っていましたが、好位につけて最後まで粘った弥生賞の走りを見て、考えを改めました。かかった面があるものの、弥生賞は完全に本番を見据えての試走。その前週、中山記念でドゥラメンテに騎乗したミルコ・デムーロ騎手が、同馬が自ら動いたらどこまで脚を使えるのか確認したのと、まるで同じでした。また、同騎手の重賞連続勝利記録が前日のチューリップ賞で途絶え、弥生賞で遮二無二勝ちにいかなかったことも、本番に向けてプラスになると思います」

木南友輔氏(日刊スポーツ)

「新馬戦はかかり気味ながら快勝。朝日杯FSでは最後方待機から直線一気を決めました。そして、3戦目の弥生賞では好位から抜け出す競馬で僅差の2着。ゴール前で差されはしましたが、中身の濃いレースでした。鞍上は、皐月賞男のミルコ・デムーロ騎手。一冠目に一番近い存在だと思います」

市丸博司氏(パソコン競馬ライター)
「サトノダイヤモンドがきさらぎ賞で出したタイムフィルター指数(※市丸氏が独自に編み出したデータ指数)を抜く馬はもはや現れないと思っていましたが、非常にハイレベルなレースとなった弥生賞。結果、上位2頭が高い指数をマーク。2着に敗れたとはいえ、リオンディーズの強さは相当なものです。

 前回マイル戦を使ったせいもあるのでしょう、弥生賞ではスタートからかかってしまって4番手。さらにペースが落ちた向こう正面でもかかって、4角では早め先頭にならざるを得ませんでした。最後差されたのは、その分の差と言えます。ここで叩いて落ち着いてくれば、皐月賞はかなり有望です」

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