【競馬】天皇賞・秋、合言葉は「第2のジャスタウェイを探せ!」 (4ページ目)

  • 河合力●文 text by Kawai Chikara
  • 村田利之●撮影 photo by Murata Toshiyuki

切れ味秘めるアンビシャスが、ジェスタウェイの再現を狙う!?切れ味秘めるアンビシャスが、ジェスタウェイの再現を狙う!? そこから導き出されるキーワードは、「非凡な能力を秘めている」こと、「近走で脚を余して敗れた追い込み馬である」ということだ。浮かび上がるのは2頭、アンビシャス(牡3歳)と、ステファノス(牡4歳)である。

 3歳のアンビシャスはかつて、二冠馬ドゥラメンテや、皐月賞、菊花賞2着のリアルスティールと接戦を演じてきた実力馬。クラシックには出走しなかったものの、オープン特別のプリンシパルS(5月9日/東京・芝2000m)、GIIIラジオNIKKEI賞(7月5日/福島・芝1800m)と連勝。特にラジオNIKKEI賞では、後続を3馬身半突き放す圧勝劇を演じた。

 一方のステファノスも、今年はGII中山記念(3月1日/中山・芝1800m)で、GI馬2頭(ヌーヴォレコルト、ロゴタイプ)に次ぐ3着に入ると、海外GIのクイーンエリザベス2世C(4月26日/香港・芝2000m)で2着と健闘。GIクラスの力があることを見せてきた。

 それぞれ十分な能力を秘めていて、前走の毎日王冠でもその片鱗は見せた。ともにスローペースに屈したものの、アンビシャスは最速の上がりタイムをマークして最後方から6着まで浮上。ステファノスもアンビシャスに次ぐ上がりタイムを記録して、後方3番手から7着まで追い上げた。

 それも、完全に脚を余してのもの。本番の天皇賞・秋が、実際に前がかりの展開になれば、大仕事をやってのける可能性は大いにある。

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