【競馬】菊花賞、1番人気ワンアンドオンリーに死角あり!? (3ページ目)

  • 土屋真光●取材・文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Nikkan sports

 さらに、今年のスケジュールのイレギュラー性を指摘。

「トライアルのセントライト記念が新潟で行なわれ、秋華賞も新潟で行なわれた紫苑S2着馬ショウナンパンドラが勝ちました。例年通りの神戸新聞杯を勝って、はい盤石という考えを捨てて考えたいです」

 ちなみに神戸新聞杯の勝ち馬がここ3年続けて菊花賞も制しており、一見すると本番と直結しているように見えるが、菊花賞が現在の日程になり、神戸新聞杯が菊花賞の最終ステップとなった00年以降、2馬身半差以上の着差をつけて勝った馬だけが本番も連勝できたというデータがある。逆に言えばそれ以下の着差で勝った場合は本番では勝てていない。今年のワンアンドオンリーはアタマ差の勝利だった。

 断然の1番人気ながら、多くの超えるべき壁に挑む孤高のダービー馬ワンアンドオンリー。来年には欧州挑戦という大目標も計画されているだけに、ここで無様な競馬をするわけにはいかない。すべてのデータを吹き飛ばして、文字通りの唯一無二への道を切り開けるだろうか。

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