【競馬】共同通信杯、伏兵ピオネロが評判馬を蹴散らす (2ページ目)

 イスラボニータが勝利した東スポ杯2歳Sで1番人気に推されたサトノアラジンも、勝てばクラシックの有力候補に躍り出るでしょう。

 東スポ杯2歳Sでは、内側を回ったイスラボニータとは対極にありました。人気を背負っていた分、安全な外側を回って、直線でも大外に進路を取りました。その乗り方を見る限り、鞍上の戸崎圭太騎手は「それでも差し切れる」と思っていたのでしょう。その前の新馬戦(2013年8月10日/新潟・芝1600m)では、まさにそう感じさせるほどの決め脚を見せましたからね。しかし結局、ひとつギアが上がらないような走りで伸びを欠いて、5着に敗れました。

 前走のラジオNIKKEI杯2歳Sは、内枠を引いて(2枠3番)内側に進路を取りましたが、3着でした。馬群にもまれた経験がないため、鞍上の思惑どおりに動かず、反応が鈍かったですね。それでも、直線に入ってエンジンがかかってからは、東スポ杯2歳Sと違って、鋭い末脚を見せました。まだまだ評判どおりの結果は出せていませんが、この2回の敗戦は本当にいい経験になったと思います。クラシックへの試金石となる今回こそ、強烈な競馬を披露してほしいですね。

 評判ほどの活躍を見せていないと言えば、ガリバルディ(牡3歳)もそんな一頭です。前走の福寿草特別(1月5日/京都・芝2000m)でも1番人気ながら3着。人気を分け合った2番人気のサングレアル(牝3歳/4着)を意識し過ぎて、窮屈な競馬になってしまったように思います。今回は、ノビノビと走れる広い東京コースです。真価が問われる一戦となりますね。

 さて、評判馬が顔をそろえた共同通信杯ですが、「ヒモ穴馬」には京成杯のときにも注目していたピオネロ(牡3歳)を指名します。

京成杯4着からの巻き返しを狙うピオネロ。京成杯4着からの巻き返しを狙うピオネロ。

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