【競馬】ハイレベルな安田記念。話題性乏しい香港馬が逆に不気味
春のマイル王決定戦にふさわしく、例年以上にメンバーがそろった今年の安田記念(6月2日/東京・芝1600m)。マイル路線の常連だけでなく、スプリント王のロードカナロアや、中距離路線からの参戦もあり、非常にハイレベルな混戦模様となっている。
加えて、今年も香港から2頭の"刺客"が来日。熾烈さはさらに増す。
昨年14着からの巻き返しを狙うグロリアスデイズ。「短距離王国」と称される香港だが、マイル戦も決して引けを取っていない。実際に、毎年12月に行なわれている国際GIの香港マイル(シャティン・芝1600m)では、過去10年で香港調教馬が8勝。香港調教馬が圧倒的な強さを誇る、国際GI香港スプリント(シャティン・芝1200m)と同じ実績だ。
これまでの安田記念での成績を振り返ると、香港調教馬は延べ30頭が出走。【2-2-2-24】(※左から1着、2着、3着、着外の数)という成績を残している。ハイライトと言えるのは、1着にブリッシュラック、3着にジョイフルウィナーが入線した2006年。ダイワメジャー、ダンスインザムード、カンパニー、ハットトリックなど、GI実績のある日本の強力メンバーを相手に好結果を収めた。その後、ウオッカが勝利した2008年にアルマダが2着に入って以来、香港調教馬は馬券圏内に絡んでいないものの、人気のないときほど好走しているだけに、ノーマークにはできない。
さて、今年来日する2頭で筆頭格となるのは、2年連続出走のグロリアスデイズ(せん6歳/J・サイズ厩舎)。安田記念には早い時期から参戦を表明しており、レースに対する意気込みはかなり高い。
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