【木村和久連載】第二のゴルフ人生を楽しむ「メンバーライフ」――その半年を振り返って (3ページ目)

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

(4)生活のリズムができる
 以前、他のコースのメンバーだった頃は、毎月月例に参加。文字どおり競技生活にどっぷりハマっていて、「早く月例がこないかな」なんて思っていました。

 でも、自分の成長に陰りが表れ始めた頃、競技に参加しても叩いて帰ってくるだけなので、急につまらなくなったことを覚えています。

 今はまだ競技に出ていないので、落ち込むことは少なく、早く次のプライベートラウンドがこないかと、ワクワクしながら待っています。それが、非常に楽しいです。

 そうして、これから競技にも出て、そこそこの成績を収めてハンデが上がっていく。これがまた、たまらないのです。

 もちろんアマチュアですから、最後のほうは進撃のゴルフも止まって、徐々にしぼんでいくのでしょう。けど今は、シニアとして入会したばかりですからね。しぼんでいくまでには10年はかかります。ゆっくりとメンバーライフ、最後の"黄金の10年"を楽しみたいと思います。

 また、ゴルフのフェーズが変わったことを喜びたいです。要するに、シニア競技に参加できるってことです。従来のバックティー競技とはおさらばし、飛ばなくてもそこそこ頑張れるゴルフが楽しめる。これは個人的に、すごく有り難いことだと思っています。

(5)現状はハンデアップを目指す
 前回、レギュラーティーの前のフロントティーからラウンドしたら、見事に100切りを達成したのはよかったのですが、ハンデが下がりました。というのも、フロントティーだから、コースレートが低かったのです。

 今後の課題は、レギュラーティーから回ってコンスタントに95を切ることですね。

 そういった課題を自らに課したのは、約30年ぶりのことです。あの頃も「100はコンスタントに切った」「次は95以下だ」なんて言っていました。

 そんな蒼い時の自分に戻れるなんて、素敵なことじゃないですか。タイムマシンに乗って、そんな過去にも戻ってみたいものです。

(6)少し自慢したい気持ちもある
 先日、アガサ・クリスティ原作のドラマ『名探偵ポワロ』を見ていたら、「車を買う人間の、その理由の半分は自慢したいため」といったセリフが出てきました。

 時代は1930年代ですから、車は贅沢品。その気持ちがわかります。

3 / 4

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る