【木村和久連載】コスパが大事とされてきたゴルフ。今後はZ世代が重視するタイパも考えるべきなのか (4ページ目)

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

 今や、ゴルフに対する捉え方がだいぶ変わったきたのは確かでしょう。でも、ゴルフはジムみたいにエクササイズするものではなく、もっとコミュニケーションツールとして使うべき。ご無沙汰している友だちを誘ってラウンドし、"19番ホール"は皆で飲みに行く――そういうゴルフがまっとうだと思います。

 Z世代の人々が今後、ゴルフにどんな価値を見出してくれるのか? タイパ傾向が強くなるかどうかは、その辺りがカギになると思います。彼らだって、動画サイトを見たり、ゲームをしたりすることには、恐ろしいほどの時間をかけていますからね。

 自分に価値があると思うものには、どっぷりとハマる。我々も若い頃には、麻雀やパチンコに相当な時間を費やして、ゲームも徹夜してやっていました。

 Z世代の人々にもどっぷりゴルフにハマっていただくには、とにかくゴルフの醍醐味を覚えてもらわないと。だから、2~3回ラウンドしただけで「だいたいわかった」とか言われても困ります。判断するのが、早すぎます。

 ゴルフは「100を切らずにゴルフを語るなかれ」と言われています。まずはスコア100を切る腕前になってから、いろいろ判断してほしいですね。

木村和久(きむら・かずひさ)
1959年6月19日生まれ。宮城県出身。株式をはじめ、恋愛や遊びなど、トレンドを読み解くコラムニストとして活躍。ゴルフ歴も長く、『週刊パーゴルフ』『月刊ゴルフダイジェスト』などの専門誌で連載を持つ。

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