【木村和久連載】コロナ禍の憂鬱から解放してくれる大谷翔平とゴルフ

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

 長い間、オリンピック開催のために休業したり、マスコミに叩かれたり......。わざわざコースを改造するも、外国人設計家に頼んで「その根拠は何なのか?」「ますます外国人選手が有利になるじゃないか」とか、そんな批判を受けたりもしましたからね。

 今はもう「トラブルなく、無事に競技を終えてください」と祈るばかりです。

 コースのコンディションは動画や写真を見る限り、かなりよさそうです。戦略性があり、かつ気品のある林間コースに仕上がっています。同舞台での激闘を純粋に楽しみたいと思います。

 話をオリンピックが終わったあとに移しましょう。

 ゴルフを含めたリゾートの話です。諸外国ではすでに、ワクチン接種を早く終えた人々に『ワクチンパスポート』を持参させて、いち早くリゾートでバカンスを取らせることを推奨しています。

 都市部でも、例えばパリでは8月から、飲食店などの入店をワクチン接種済みの人に絞るそうです。それは、ワクチン接種の加速化を促し、経済的な繁栄をもたらす意味では非常に重要なことです。

 そうしたことを受けて、日本でも沖縄などでワクチン接種を集中的に行なって、いち早く解放区を作るべき、という意見もあったみたいですが、さして話題になりませんでした。

 やりようはあったと思うんですけどね......。緊急事態宣言が継続中の沖縄ですが、沖縄本島の中部や名護地区は比較的感染者は少ないので、まずはそちらのリゾート地区でワクチン接種を急ぎやって、そこに特区を設ければよかったように思います。

 リゾート地へは那覇空港からすべて直行すればいいのです。バスでも、レンタカーでも、那覇市内には寄らないようにすれば、意外と安全にバカンスを楽しめたように思うんですけどね。

 今の日本政府は、過去に飲食やトラベルのGo Toキャンペーンをやって失敗していますからね。今さら、そんなことをやる余裕はないのでしょう。

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