【木村和久連載】ゴルフ会員権購入とは。快適メンバーライフの送り方 (3ページ目)

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

(4)人間関係の軋轢は覚悟すべし
 単に予約して、友だちとプレーするならともかく、メンバーとして競技会に参加したり、倶楽部の運営に関わったりすると、人間関係で悩むこともあるでしょう。

 とあるコースでは、誰もが知っている有名人で、いろいろな問題を抱えていた方がいました。競技中、古参メンバーと喧嘩になって、突然プレーするのをやめてしまったとか。フリーで行ったら、他のメンバーに「俺が相手してやるよ~」みたいなことを言われて、カチンときて帰ってしまったとか......。

 個人的な感想を言えば、足かけ15年ぐらいメンバーになっていましたが、いいことが8割、さほどよくないことが2割、といったところでしょうか。

 こちらは、ゴルフ雑誌などでも仕事をしているので、「読んでいますよ~」と応援してくれるメンバーもいました。けど、そんなことは全然知らないメンバーもいっぱいいて、横柄な口調で、頭ごなしに指示をされたり、文句を言われたりしたこともありました。

 メンバーシップのコースは、基本的には"マウンティングの巣"。いわば、猿山状態になっています。自分より格下と判断すれば、ガンガン圧力を強めてくる人がいる――そういうところだと、理解されたし......。

 というわけで、最初の話に戻りますが、有名なメンバーの紹介で会員になれば、メリットは大きいです。

 たとえば、他のメンバーから「おまえさあ、ポロシャツの裾が出てんだけど」と文句を言われても、「すみません、○○さんの紹介で入ったもので、よくマナーを知らなくて......」と答えれば大丈夫です。大抵、「えっ、○○さんの友だちなの!? 早く言ってよ。じゃあ、いいよ、適当な格好でプレーして」となるのです。人間関係って、そんなものでしょ。

 筋さえ通せば、メンバーシップのコースは居心地がいいのです。

 あと、残るは予算の問題ですか。ゴルフ場選びは、車選びによく似ていると言われています。要するに、軽自動車(=一般的なコース)でも、高級外車(=名門コース)でも、おおよそ機能は一緒、ということ。

 あとは、見栄の問題です。自分の懐具合と相談して、よりよいコースを決めましょう。

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