【木村和久連載】ゴルフ会員権購入とは。快適メンバーライフの送り方 (2ページ目)
(2)何に主体を置くか
先にも触れたとおり、南総CCの会員だった時、私は月例競技に一度も参加しないまま、メンバーをやめてしまいました。親会社が経営難にあって、会員権が「紙くずになる」と言われたので、泣く泣く売った経緯があります。
けど、会員権購入2度目でメンバー入りした鶴舞カントリー倶楽部では、月例競技に参加して優勝もしていますから、倶楽部ライフを満喫できました。
その両方の倶楽部ライフを振り返ってみると、競技に参加することなく、メンバーになるのもアリかと思います。ふと、知り合いを呼んでラウンドしたり、接待で使ったり、コンペをやったりと、クラブ競技以外でも使い手はありますから。
倶楽部のタグをキャディーバッグに付けていれば、練習場に行った時なんかでも、「どこぞのメンバーになっている」ということを周囲にアピールし、さりげなく自慢できるわけです。メンバーの威光を背負って人生を歩むのも、悪くないです。
ステイタス派の方は、誰もが羨むようなコースのメンバーになるといいでしょう。そして、「1000万円したけど、年に3回しかいかない。あと20年ゴルフができるとしても、1回のラウンドに換算すれば、20万円ぐらいかなぁ~。ほんと、会員権って無駄」と言って、笑い飛ばしてください。これぞ、名門メンバーの矜持です。
(3)メンバーライフとは?
月2回ぐらい、年間で20回ぐらいはラウンドするのが、通常のメンバーライフです。もちろん、競技会に出るのもいいですし、委員になって倶楽部の運営を手助けするのも楽しいです。また、急に時間が空いた時に、ふらっと行ってラウンドできるのもメンバーならではこそ。
土日の料金は、どこも割高になっています。それが、メンバーなら安くプレーできるのもいいですね。
とはいえ、初めに会員権の代金、入会金、年会費を払っているので、「プレー代が安いから、メンバーになった」と言うのは、無理があります。あくまでも、ゴルフが好きだから、そのコースが通いやすく、愛着があるからメンバーになったのです。
昔は、「メンバーとビジターは、どっちが得か?」なんて記事がありましたが、今ではそうしたものは見かけません。だって、圧倒的にビジターが得、ですから。
じゃあ、なんで経済的に損をするメンバーシップのコースがいまだ健在なのか? それは、やっぱり「ゴルフは最高の道楽」だからではないでしょうか。
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