【木村和久連載】多彩なマニアが存在。ゴルフはラウンドだけにあらず (3ページ目)

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

(3)女子プロマニア
 女子選手はビジュアル的にも美しく、絵になりやすいですからね。また、飛距離も飛ばし屋のアマチュアレベルとあって、親近感が沸きます。

 しかも、最近の女子プロは新人や若手の台頭に目覚ましいものがあり、見ていて本当に楽しいです。ネタが尽きないのが、最大の魅力かもしれません。

(4)ゴルフ漫画マニア
 漫画には、麻雀や野球など根強い人気のジャンルがあります。同様に、ゴルフも勝負事における駆け引きがあり、心理戦のドラマがあるため、安定した人気を誇ります。

 さらに、ゴルフ雑誌には必ず1、2本、ゴルフ漫画が掲載されており、漫画好きとゴルフ好きの両方から支持されています。ただ、最近は日本男子ゴルフの人気低迷もあって、ダイナミックなゴルフ漫画は減りました。

 スターが小粒なのか、需要がないのか、その辺はよくわかりませんが......。どちらにせよ、ゴルフ漫画のテーマ作りにおいて、業界内が試行錯誤しているのは事実です。

 そんななか、現在実験的に、等身大のアマチュアゴルファーを主人公とした漫画の原作を私が担当しています。週刊パーゴルフの『黄昏ゴルフ倶楽部』という作品で、監修は弘兼憲史さん。"黄昏感"満載ですよ、暇な時に読んでみてくださいね。

(5)ギアマニア
 知り合いにも結構います。ラウンドする前に工房にこもり、ラウンド時間と同じぐらいクラブをいじっているんですな。

 何がどうなるのか、まったくわかりませんが、そうやっていじっている時間がその人にとって、至福の時なのでしょう。出来上がったクラブを見て、うっとり。翌日のラウンドを忘れてしまいそうです......。

(6)グッズマニア&ラウンドマニア
 これは、鉄道マニアで言えば、「乗り鉄」でしょうか。とにかく、日本に2000以上あるコースを、できるだけ多くラウンドしたい、という方々です。

 そして、そのラウンドついでに、ゴルフ場のマーカーやスコアカード、ティなどを記念に持って帰るわけですね。そうやって集めたものは、お家のどこかにきれいに並べてコレクションにしているんですな。

 しかしまあ、年間50ラウンドして、40年で2000コースですか。がんばれば、日本のゴルフ場は制覇できるかもしれませんね。達成された方がいたら、ぜひ教えていただきたいものです。

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