【木村和久連載】都市伝説もいっぱい。アマチュアゴルファー英雄伝 (4ページ目)

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

 そんな小池先生のゴルフ界における最大の貢献は、ゴルフ雑誌『アルバトロス・ビュー』を手がけたことじゃないですか。1987年、全盛時には発行部数30万部を誇ったモンスターゴルフ雑誌を創刊したのです。

 その後、経営者は変わりましたが、今でも人気雑誌のひとつとして健在です。もちろん、私もそちらでお仕事をさせていただいております。そういう意味では、小池先生がゴルフ雑誌を創刊していなかったら、今の私はなかったのです。

 晩年、歩行が困難になりながらも、ツイッターで人生を語り、フォロワー数は90万人を超えていました。これは、表現者として大いに見習うものがあります。

 最後まで何か言いたくて、表現したくて仕方がなかった。80歳を過ぎても、若者にウケていたのですから、ほんと熱量の高い人でした。

 我々もスコアでは凡人ですから、何かゴルフに関わることをやって、人生にささやかな足跡を残せればな、と思います。

 偉大なアマチュアゴルファーに合掌――。

木村和久(きむら・かずひさ)
1959年6月19日生まれ。宮城県出身。株式をはじめ、恋愛や遊びなど、トレンドを読み解くコラムニストとして活躍。ゴルフ歴も長く、『週刊パーゴルフ』『月刊ゴルフダイジェスト』などの専門誌で連載を持つ。

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