【木村和久連載】日本式ゴルフの温故知新。2グリーンが意外に好評だ (3ページ目)

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

●2グリーンを合体させた1グリーン
 これは、2グリーンのメリットというより、2グリーンを無理やり1グリーンにしたコースの難点でしょうか。

 簡単に言うと、2つのグリーンの間もグリーンにして合体させ、1グリーンにしてしまったわけです。そんな、手抜きと思われる1グリーンが結構あります。

 こうなると、グリーンが異常にでかくて、乗ってから3パットが続出です。なんだかなぁ~......って思います。

 とまあ、2グリーンの再評価の流れで言えば、その他"日本式ゴルフ"も再評価してみましょう。すなわち"ディスカバージャパン"......って、古いなぁもう。まんま昭和じゃん!

 たとえば、こんなのがあります。

●お昼休み
 昔は、海外のようにスループレーで回って、さっさと帰るのがカッコよく感じる時期もありました。でも今は、お昼休みも大切だな、と思っています。

 だいたい最近はコースが混み合うので、スループレー自体、ほとんどできないようになっています。早朝や薄暮プレーでなければ、通常はコース側も「まだ午前スタートの組がすべて出ていないので、それを抜いてスタートすることはできません」と言ってきます。

 そこで昼休みを取るわけですが、そもそもハーフを回ってから、仕切り直したり、気分転換したりするための時間は必要です。さらには、コンペなどで初対面の人と交流するためには、昼休みが絶好の交流タイムとなります。

 日本人は、朝ご飯を食べて、昼飯を楽しみにハーフを回り、残りのハーフはお風呂を楽しみに回る――それで、いいのです。

●ラウンド後のお風呂
 ラウンドが終わって、大浴場に入り、キ○タマのシワを伸ばしてこそ男。日本人は、江戸時代からお風呂が好きですから、ゴルフが終わればお風呂、これでんがな。

 これこそ、日本が誇るテルマエ文化じゃないですか? シャワーだけ浴びて帰るなんて、楽しみが半減です。

●乗用カート
 乗用カートは、アメリカの偉大な発明です。本場イギリス人は、さほど好きではないようですが、これでなんぼ助けられたことでしょう。

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