「天気次第で...」全米オープン、松山英樹に反撃の準備はできている (2ページ目)

  • 柳川悠二●取材・文 text by Yanagawa Yuji
  • photo by Getty Images

 予選ラウンドの2日間、松山に求められたのは忍耐力であり、崩れることなくひたすらチャンスを待つ我慢のゴルフだった。

 松山は言った。

「フラストレーション? そんなに溜まっていないです......。ショットも、パットも悪くない。よくもないですけど。パープレーで(2日目を)終えられたので、最低限のプレーはできた」

 開幕前日にキャロウェイ社のエースドライバーのヘッドが割れるアクシデントが起き、初日の朝の段階まで、メーカーの異なる2本のドライバーを試打していた。飛距離よりも、安定を求めたクラブを選択し、コースに飛び出していった。

 2日目のスタッツを見ると、フェアウェーキープ率は86%で14位タイ。パーオン率は78%で10位タイ。ティーショットは安定してフェアウェーをとらえていたが、セカンドショットがなかなかピンにからまず、パット数の「32」は全体で86位タイと下位に沈んだ。

 決勝ラウンドに向けた課題は、セカンド以降のショットの精度と、パッティングであるのは明白だ。

通算5オーバー、26位タイで予選ラウンドを終えた松山英樹通算5オーバー、26位タイで予選ラウンドを終えた松山英樹

2 / 3

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る