宮里優作が逆転でマスターズ出場。憧れの招待状をめぐる悲喜こもごも (2ページ目)

  • text by Reiko Takekawa/PGA TOUR JAPAN
  • photo by PGA TOUR

 その吉報を得て、キラデクはこう語った。

「15位に入った2016年以来、2度目のマスターズ出場となる。1回目よりもいい成績を残すため、ベストを尽くしたい」

 一方、51位以下に転落して涙を飲んだのは、奇しくも日本ツアー賞金王の座も土壇場で宮里にさらわれてしまった小平。インドネシア・マスターズ前の世界ランキングで49位だったため、同大会への出場を取りやめたのだが、結果的にはキラデクと宮里に押し出されてしまい、その選択が響いた格好だ。

 その他、ピーター・ユーライン(28歳/アメリカ)も、前週の50位から52位に転落してマスターズの出場切符を逃した。2010年の全米アマチュア選手権覇者で、2011年のマスターズにはアマチュアとして出場しているが、以降、オーガスタの地でプレーする姿は見せていない。

 とはいえ、マスターズ出場へのチャンスはまだ残されている。マスターズ開催の前週に発表される世界ランキングで50位以内に入るか、あるいは、今季(2017-2018シーズン)のPGAツアーで勝利を飾れば、マスターズ委員会(オーガスタ・ナショナルGC)から招待を受けることになる。

 とりわけ、ユーラインはPGAツアーを主戦場とするため、出場の可能性は十分にある。無論、小平もチャンスはゼロではない。PGAをはじめ、欧州やアジアなど、出場できる世界ツアーで結果を残していけば、再び世界ランキング50位以内に復帰できるだろう。まだまだ諦める必要はない。

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