宮里優作が逆転でマスターズ出場。憧れの招待状をめぐる悲喜こもごも (3ページ目)

  • text by Reiko Takekawa/PGA TOUR JAPAN
  • photo by PGA TOUR

マスターズから「招待」を受けたことをツイートしたアーニー・エルスマスターズから「招待」を受けたことをツイートしたアーニー・エルス 世界ランキングとは別に、クリスマスに吉報が届いた選手もいる。アーニー・エルス(48歳/南アフリカ)だ。マスターズ委員会から"招待"を受けたとして、喜びの声をツイートした。

「素晴らしいクリスマスプレゼントがマスターズから届いた。(マスターズの開幕が)待ちきれないよ」

 エルスは、2012年の全英オープン覇者として2017年まで出場資格があったが、2018年大会への出場資格はなかっただけに、誰しもエルスが"特別招待"を受けたものと思った。

 しかし残念ながら、この招待は少し違ったもので、"名誉招待"だった。

 これは、マスターズの長年にわたる伝統のひとつ。"名誉招待"は過去のメジャー優勝者が対象で、開幕前日のパー3コンテストに出場でき、記念品が授与されるなどさまざまな優遇があるものの、試合に出場できるわけではないという。

 エルスはその後、「出場資格を目指してがんばる」と改めてツイートを発信した。

 出場に際しては、4大メジャーの中でも最も狭き門となるマスターズ。その理由は、何より出場人数が絞られていることにある。他のメジャーはフルフィールドの156名が出場できるのに対して、マスターズは例年90名前後と極端に少なく、「もっと出場者を増やすべきでは?」という声にも、マスターズ委員会は「我々は100名以下で開催したい」とその門戸を開かない。

3 / 4

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る