早くもマスターズに備える松山英樹。超人レベルで「すべてを改造中」 (2ページ目)

  • 柳川悠二●取材・文 text by Yanagawa Yuji
  • photo by Kyodo News

 一方で、いつもは重たい空気が流れる松山のラウンド後の会見中、ドッと笑いが起きたのは、ジャンボの「(松山から)来季に向けての刺激を受けた」という"現役続行"宣言を受けてのコメントだ。

「まだまだジャンボさんを驚かすようなプレーじゃない。刺激を与えるようじゃダメですよね。引退を......ね(笑)」

 つまり、ジャンボに引導を渡すぐらい圧巻のプレーをしなければ、この大会の優勝も、ひいては日本人初のメジャー制覇もない。それが、松山らしからぬジョークの真意かもしれない。

 大会を前にして、松山は「数週間前から4月に向けて、取り組んでいることがある」と明かした。松山が口にした「4月」が「来年のマスターズ」を指すことは言うまでもない。

「今年に入って、ドライバーの精度がすごく落ちている。距離が伸びて精度が落ちるのは当たり前かもしれませんが、距離を伸ばしたうえで、精度を上げないといけないと思う。今年はOBも多い。

 アイアンショットも、精度が落ちていることを自覚している。それは自分と、ロープ内にいる(キャディーの進藤)大典さんぐらいしかわからない部分。スイングも、ショートゲームも、パッティングも、すべてを試している状態。それがうまくいけば、チャンスは高くなる」

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