【木村和久連載】名誉を永遠に。アマチュアゴルファーに「段位」を! (3ページ目)

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

 でも、プロと言っても鍛錬をやめてしまえば、その実力は落ちていきます。我々のようなアマチュアとコンペで一緒にプレーしているプロもいますが、たまに80台を出しますし。本人は申し訳なさそうにしていますが、トーナメントで見るプロの実力とはかけ離れており、元気のいいトップアマの格好の餌食となっていますね。

 そう考えますと、アマチュアのハンデだけ不公平だと思いませんか?

 せっせとスコアカードを出して、やっとの思いで月例競技などで優勝してシングルハンデになったとしても、ちょっと休んでいたり、2、3カ月調子が悪かったりして、スコアを叩き出したら、シングルハンデから陥落ですから。しかも、そこからまたシングルハンデに返り咲くなんて至難の業ですよ。

 私なんか、人生でシングルだったのは、たったの3カ月でした。明智光秀よりはマシですが、3カ月天下ですよ......。その後は、落ち武者のようになって、野原を駆け回っております。

 そこで、提案があります。プロもアマも、ハンデや階級に対する認識や制度を統一化しようではありませんか。

 アマチュアに常に実力相応のハンデを強いるなら、プロも成績の悪い人はプロテストを受け直しさせる。それが、平等ってものでしょう。

 でも、これは現実的じゃない選択です。プロゴルファーから大ひんしゅくを買うでしょうからね。

 多くのプロゴルファーは、賞金ランキング上位を目指して血眼になって努力しているのに、稼いでいないとプロの資格は剥奪なんて、そんなことは許されない、とね。こっちは仕事なんだから、と。

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