「何が怖かったのか...」と石川遼。わずかなミスで失った米国シード権 (4ページ目)

  • text by Reiko Takekawa/PGA TOUR JAPAN
  • photo by PGA TOUR

 また、日本ツアーでは昨シーズンの優勝によって(※ツアー勝利で2年間のシード権が与えられる)、来季までのフルシードの資格を持っている。それゆえ、当面は日本ツアーに専念。年内は国内の試合に出場し、年が明けて日本ツアーが開幕する4月までは、アメリカに渡ってウェブ・ドット・コムツアーの出場できる試合に参戦する、ということも可能だ。

 石川が今後、PGAツアーに復帰するためには、ウェブ・ドット・コムツアーで賞金ランキング25位以内に入る方法がある。あるいは、日本ツアーで結果を積み重ねて世界ランキングを上げて、メジャー大会や世界選手権シリーズに出場。そこで結果を出して、再びPGAツアーのメンバー資格を得る、という方法もある。

 それらは決して不可能なことではないが、石川は自らのそうした現状をどう捉えているのか。

「環境は変わるけど、コースに出て、いいスコアを目指して戦うのは、アメリカも、日本もまったく変わらない。今、こういう状況になっても、(ウェブ・ドット・コムツアーにしても、日本ツアーにしても)試合に出られるということは、すごく幸せ」

 石川はこのあと、まず10月12日に開幕する日本オープン(10月12日~15日/岐阜県)に出場する。

「日本でできることを、アメリカでも今後できるようにしていくための努力が始まっていくのかな、と思う」

 再びPGAツアーに戻る日を目指して、石川遼の新たな挑戦が始まる。

■ゴルフ 記事一覧>>

4 / 4

関連記事

キーワード

このページのトップに戻る