【木村和久連載】「ギョーカイ」の人たちにゴルフが愛されるわけ (4ページ目)

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

 そんな漫画界の"神様"となっている巨匠に以前、巨匠のホームコースである東京よみうりカントリークラブ(東京都)に連れていっていただきました。そのときは、本当に感激しましたね。

 東京よみうりCCには当時、先生の親しい所属プロがいて、「彼が『プロゴルファー猿』のモデルになったんだよ」と言われたときは、「似ていますねぇ~」とも言えず、返答に困りましたが......。

漫画家の先生方にはゴルフ好きがたくさんいます漫画家の先生方にはゴルフ好きがたくさんいます ラウンド後、藤子不二雄Ⓐ先生にゴルフに連れていっていただいたお礼と言ってはなんですが、「どこか行きたいところはありませんか?」と尋ねてみました。そうしたら「キャバクラに行ってみたい」というじゃないですか!

 それならお安い御用と、さっそく先生をお連れすると、「銀座のクラブをカジュアルにしたみたいですね」とおっしゃる。そりゃそうだ。先生は「キャバクラ」という言葉そのものに、ロマンを感じていたようです。

 何軒かハシゴして、最後にバニーガールのお店に連れていきました。少年漫画界の巨匠がバニーちゃんと遊ぶのは教育上よろしくないので、先生は占い師という設定で飲んでいました。

 そうしたら、バニーちゃんのひとりが漫画好きってことで、そっち方面の話になっていきました。それで、一緒にいた編集者がバニーちゃんに「藤子不二雄って、ふたりいるの知ってるか?」と聞くや、「知ってるよ~、AとFでしょ」とバニーちゃん。

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