【木村和久連載】超セレブにも会える!? 海外ゴルフの醍醐味とは (3ページ目)

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

 学生時代のタイガーが、TN(トミー・ナカジマ)ブランドの日本製アイアンを使っていたのは有名な話ですが、練習グリーンも実は日本仕様でした。日本資本のコースがタイガーの家の近くにあって、グリーンのタッチが繊細なのが気に入ったようで、試合前などにはわざわざやってきて練習していたそうです。私もそこのコースでやってみましたが、日本のコースによくあるベントグリーンって感じでした。

 アメリカでのエピソードは満載です。

 オーランドのディズニーワールドのゴルフ場でプレーしたこともあります。ミッキーマウスのデザインのバンカーが面白いとか言っている矢先にブッシュにボールを入れたら、そこは沼地で、なんか薄気味悪さを感じましたね。「ひょっとして、ワニでも出るんじゃないの」なんて。

 そうしたら最近、本当にワニが出てきて人を襲う騒ぎが起きたというから、びっくり仰天。あのとき、せこい真似してボールを拾いに行かなくてよかったな、と今になってホッとしていますよ。

 アメリカンなゴルフの特徴は、ボールをあまり探さないことです。グアムの有名リゾートに行ったときも、みなさん、フェアウェーからわずか1mほどのラフに入ってだけでもボールを探さずに、その脇にボールをドロップして打っていました。

 私は「もったいない。ボールはあるだろう」と思って探しに行くと、確かにボールはありました。それも、5つも、6つも。みんな、ボールを探さないから、逆にラフの中はボールだらけになって、ますます探せなくなっているんですね。いやぁ、参った......。

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