全英女子オープン、岡本綾子が優勝した舞台で日本勢に膨らむ期待 (2ページ目)

  • 武川玲子●文 text by Takekawa Reiko
  • photo by Getty Images

 先週も、国別対抗戦のインターナショナル・クラウンに日本チームの一員として出場し、最終日のシングルス戦で勝ち点を挙げるなど、高いレベルで調子を維持している。

「ここは木が高いので、普通の全英とは違う。(コースは)左ドッグレッグが多いから、(自分のような)ドローヒッターには有利」と、野村はパワーヒッターらしく、今大会に向けても上位進出へ自信をのぞかせる。

 全長6463ヤード(パー72)のコースは、4つあるパー5の距離が短く、すべて2オンが狙える。そこでどれだけスコアを稼げるかが、勝敗のカギを握りそう。逆にパー3はやや距離が長いため、スコアメイクのうえでは注意が必要だ。

 練習ラウンドを終えた野村が語る。

「今のような、風もないコンディションだったら、毎日3~4アンダーは出ると思う。優勝スコアは、11アンダーぐらいになるのではないでしょうか」

 日本勢のメジャー制覇へ、誰よりも大きな期待がかかる野村。ここで結果を残して、五輪に向けても弾みをつけたいところだ。

「メジャーに勝ちたいのはみんな同じ。でも、メジャーだからといって、何も変わらない。(平常心で)がんばりますよ」

 一方、わずかな差で五輪出場を逃した宮里美香。厳しい代表争いの重圧から解放されてか、「(今は)だいぶ気持ちが楽になった」と笑みをこぼし、新たな気持ちで挑むメジャー大会での巻き返しが期待される。

2 / 3

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る