女子ゴルフの五輪代表争い。宮里、野村、大山、それぞれの思惑 (2ページ目)

  • 金明昱●文 text by Kim Myung-Wook
  • photo by Getty Images

 リオ五輪出場を明確な目標に掲げているのは、現在日本人トップの宮里美香だ。今季はここまで、7試合に出場して最高位は15位タイ。「まだまだ納得できるゴルフはできていない」と語るが、五輪出場へのモチベーションは高い。

リオ五輪出場に向けて、意欲を見せる宮里美香リオ五輪出場に向けて、意欲を見せる宮里美香「昨年の8月くらいから、リオ五輪のことは意識し始めました。以来、『五輪に出場する!』という気持ちが強くなりましたし、私を支えてくれるチームも(五輪出場へ)一丸となって動いてくれています。

 そもそも、私は日本代表として(大会などに)出場するのが好きなんですよ。そういうチャンスって滅多にないんですけど、今年はそのチャンスが巡ってきている。その貴重な機会を、できれば逃したくないんですよね。

 ただ、五輪出場だけを考えてプレーすればいいというものではありません。それに執着し過ぎるのも、よくないと思っています。あくまでも、五輪出場は通過点であって、何より大事なのは、私の主戦場である米ツアーで結果を出すこと。米ツアーで自らの目標をひとつひとつクリアしていくことができれば、五輪出場は可能だと思っています」

 五輪出場に対して、努めて冷静に語る宮里。それでも、五輪出場の現実味が増していくにつれて、はやる気持ちは隠せないようだ。

「実は最近、自分のランキングがすごく気になるんです。試合が終わるごとに、頻繁にチェックしています(笑)。とにかく五輪は、私にとって新たな挑戦。まして、(今生きている)ゴルファーの誰もが経験したことのない舞台で、どんな雰囲気なのかさえわからない、本当に未知の世界。だから、余計にワクワクしますよね」

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