【木村和久連載】ゴルフ場の「ジャケット着用」ってどうなの? (3ページ目)

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

 まあそれはいいとして、そもそもジャケットって、ゴルフのプレイに必要なんですか? クラブハウスの玄関に入って、名前を書く間の、わずか30秒だけでしょう。あとは、ロッカーの中に仕舞い込んでいるだけ。プレイ後に、立派なパーティーがあるならジャケットを着ますが、一般のプレイだけならまったく必要ないでしょう。

 歴史も、格式もあり、会員権相場が500万円以上の、真の名門コースに行くなら、ちゃんとジャケットを着て行きます。「あそこは格式が高いから、ジャケット着て行こう」って自ずと思いますよ。

 名門は、長い年月をかけて、そういう雰囲気を作り上げてきたのです。我々は、歴史の重み、メンバーの質の高さに敬意を表して、ジャケットを着るのです。

 なのに、中途半端な“自称名門コース”は、ネットでばんばんビジターを入れているわけですよ。それでいて、ジャケット着用はないんじゃないのって、思うわけです。私は、それを言いたいのです。

木村和久(きむら・かずひさ)
1959年6月19日生まれ。宮城県出身。株式をはじめ、恋愛や遊びなど、トレンドを読み解くコラムニストとして活躍。ゴルフ歴も長く、『週刊パーゴルフ』『月刊ゴルフダイジェスト』などの専門誌で連載を持つ。

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