【ゴルフ】プレジデンツ杯、世界の一流が唸った松山英樹の資質 (3ページ目)

  • 武川玲子●協力 cooperation by Takekawa Reiko text by Sportiva
  • photo by Getty Images

 世界選抜の副キャプテンを務め、松山をサポートしてきた丸山茂樹は、今大会の松山についてこう振り返った。

「練習ラウンドを含めて、(松山の)この1週間の戦い方はとても素晴らしいものだった。非常にクオリティーの高いレベルの中で、21歳という若さでこれだけ戦えたのは、立派。"感心"のひと言です。もう少しチャレンジしてほしい部分もあったけれども、初日の朝の一発目から強烈な球を打っていたし、この舞台であれだけのスイングができるのはすごい。また、今大会を通して、これだけの選手たちと仲良くなれたのは大きいですよ。これからのPGAツアー(米ツアー)の生活の中で、すごく役立つと思う。足りない面を補っていけば、(米ツアーでも)すぐに勝てるだろうし、がんばってもらいたい」

 松山にとって、初めてのプレジデンツカップは不本意な結果に終わったかもしれない。しかし、今後に向けて「いい経験になった」(松山)ことは間違いない。松山が語る。

「今回、学んだことはいろいろとあった。悔しい思いもしましたけど、今までにない経験をしたのですごくよかった。あとは、これからも(この経験を糧にして)、アメリカでいいプレイができるように練習するだけ。そして、2年後の(プレジデンツカップの)メンバーに選ばれるようになりたい。それが第一の目標ですが、その際、文句なしに『こいつは(世界選抜に)選ばなければいけない』という存在になっていないといけないと思う。そこを目指してがんばっていきたい」

 米ツアーは早くも、10月10日から(フライズドットコムオープン/10月10日~13日)新シーズンが開幕する。プレジデンツカップで世界トップレベルの空気を体感し、さらなるスケールアップが見込める松山英樹の躍進に期待したい。

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