【ワールドカップ】ブラジル、イングランド、日本...続投する代表監督たちも苦悩は続く (4ページ目)
【ジダン、クロップ...新監督が続々と誕生】
ワールドカップが終わると、世界中で空席になったベンチが新しい持ち主を探し始める。監督は去る。その椅子が空いたままになることはない。
フランスがディディエ・デシャンの後任に選んだのはジネディーヌ・ジダンだった。選手として祖国を世界王者へ導き、クラブではレアル・マドリードで黄金時代を築いた男が、今度は代表監督として新たな挑戦に臨む。
ドイツはユルゲン・クロップを迎えた。低迷が続く代表を立て直すために必要なのは戦術だけではない。再び「自分たちは勝てる」と選手たちに信じさせる力がなければならない。その役目を託されたのである。
ウルグアイはディエゴ・フォルランを暫定監督に任命した。国を知り、代表を知り、ワールドカップという舞台の重みを知る男。国のレジェンドに未来を託した。
次回2030年大会のホスト国であるポルトガルは、ジョルジェ・ジェズスが新しい時代を築こうとしている。メキシコではラファエル・マルケスがハビエル・アギーレからバトンを受け取った。どの国も、新しい4年間を歩き始めている。監督が変わるということは、戦術が変わるだけではない。国の夢を託す相手が変わるということでもある。
ワールドカップではよく「90分で人生が変わる」と言われるが、それは選手だけの話ではない。ベンチの監督もまた、90分で英雄になり、90分で職を失う。それでも彼らは、ピッチの脇に立ち続ける。試合開始の笛が鳴れば、迷いも恐怖も胸の奥へしまい込み、自分の信じるサッカーを貫こうとする。その姿は、選手たちとは違う意味で孤独だ。
2026年ワールドカップは、史上最大規模の大会として記憶されるだろう。しかし同時に、代表監督という仕事が、かつてないほど過酷な職業になったことを、世界中の誰もが目撃した大会でもあった。勝者は喝采を浴び、敗者は舞台を去る。そしてその空いた椅子にはまた新しい誰かが座る。「指揮官たちの舞踏会」が終わることはない。
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