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【チャンピオンズリーグ】ベスト8からの優勝予想 識者たちが本命に挙げたのは? (3ページ目)

【優勝はコツをつかんだパリ・サンジェルマンか】

杉山茂樹(スポーツライター)

<優勝予想>
◎本命/パリ・サンジェルマン 
〇対抗/レアル・マドリード 
△穴/バルセロナ、アーセナル

 アーセナル、バイエルン、パリ・サンジェルマン、バルセロナ、レアル・マドリード、リバプール、アトレティコ・マドリード、スポルティング。ブックメーカーなどが示す一般的な強弱関係はこの順で並ぶ。優勝の可能性を秘めているのは現実的に見て、6番手のリバプールまで。6強の争いと見ていい。

 ベスト4にすんなり進出しそうなのは、アーセナルとバルセロナ。両軍はそのまま準決勝で対戦する。有利そうに見えるのはアーセナルだが、サッカーが同系のバルサはやりにくい相手。過去CLで9戦して、勝ったのは1度(1勝2分6敗)だけ。難敵だと見る。2番手のバイエルンにとってもレアル・マドリードは難敵だ。2013-14シーズン以降、決勝トーナメントで4度対戦(計8試合)しているがいずれも勝ち進めず。相性がよくない。

 優勝候補の1、2番手がイマイチ信用できないとなると、必然的に3番手のPSGが浮上する。昨季の優勝チーム。何と言っても勝ちっぷりが凄かった。筆者の目にはCL史を飾る、数ある優勝チームのなかで最も強いチームに見えた。

 CLがスタートして33シーズン。連覇を達成したチームはレアル・マドリードのみ。PSGはそれに続く2つ目のクラブになれるか。あるいはアーセナルの初優勝なるかが、今季のCLの焦点となる。

 筆者の目に、可能性が高く映るのは前者のほうだ。CLで問われるのはシーズン終盤の調子。序盤から調子のよかったチームは決勝トーナメント終盤で力尽きる。昨季で言えばリバプール。今季で言うならアーセナルがそれに該当する。

 一方、ルイス・エンリケ監督率いるPSGは、昨季と同じ流れで終盤を迎えている。優勝するコツをつかんだのか? 決勝トーナメント進出は今季もプレーオフを勝ち抜いた結果だった。リーグフェーズで大苦戦しながら優勝した昨季のPSGと、今季のPSGは重なって見える。

 噛み合った時の爆発力はこのチームがいちばんだと見る。多機能型の3トップがその象徴だ。真ん中、左右。どこでもできる自在型の選手と秩序の関係が秀逸。相手はその対処法に苦労する。一発勝負のトーナメントになるとなおさらだ。そこに時代を一歩先に進める先進性を見ることができる。

 PSG、アーセナルに競りかけるチームはスペイン勢。レアル・マドリードとバルセロナだ。PSGと準決勝で対戦する可能性があるレアル・マドリードは、ここで勝利すれば、経験値がある分、決勝では強みを発揮しそう。バルサは準決勝でアーセナルと対戦すれば、先述のとおり相性がいい。好勝負必至だ。サッカーファン必見の美しい試合になる。

著者プロフィール

  • 中山 淳

    中山 淳 (なかやま・あつし)

    1970年生まれ、山梨県出身。月刊「ワールドサッカーグラフィック」誌編集部勤務、同誌編集長を経て独立。スポーツ関連の出版物やデジタルコンテンツの企画制作を行なうほか、サッカーおよびスポーツメディアに執筆。サッカー中継の解説、サッカー関連番組にも出演する。近著『Jリーグを使ってみませんか? 地域に笑顔を増やす驚きの活動例』(ベースボール・マガジン社)

  • 西部謙司

    西部謙司 (にしべ・けんじ)

    1962年、東京生まれ。サッカー専門誌「ストライカー」の編集記者を経て2002年からフリーランスに。「戦術リストランテ」「Jリーグ新戦術レポート」などシリーズ化している著作のほか、「サッカー 止める蹴る解剖図鑑」(風間八宏著)などの構成も手掛ける。ジェフユナイテッド千葉を追った「犬の生活」、「Jリーグ戦術ラボ」のWEB連載を継続中。

  • 杉山茂樹

    杉山茂樹 (すぎやましげき)

    スポーツライター。静岡県出身。得意分野はサッカーでW杯取材は2022年カタール大会で11回連続。五輪も夏冬併せ9度取材。著書に『ドーハ以後』(文藝春秋)、『4-2-3-1』『バルサ対マンU』(光文社)、『3-4-3』(集英社)、『日本サッカー偏差値52』(じっぴコンパクト新書)、『「負け」に向き合う勇気』(星海社新書)、『監督図鑑』(廣済堂出版)、『36.4%のゴールはサイドから生まれる』(実業之日本社)など多数。

【画像】アーセナル、バイエルン、レアル・マドリードほか 2025-26後半戦 欧州サッカー注目クラブ 主要フォーメーション

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