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進化のバルセロナvs変化のレアル・マドリード ラ・リーガ新シーズンを人気解説&実況コンビが展望 (3ページ目)

  • text by Sportiva

【レアル・マドリード新チームのキーマンは?】

 レアル・マドリードに関して、クラブワールドカップで見えたのは、シャビ・アロンソ新監督は4-3-3もやるし、3-4-2-1もやるっていうところです。ここをどう運用していくのかはちょっと楽しみですね。基本がどっちになるのか。

倉敷 3バックベースから4枚にするのと、4バックベースから3枚にするのって、どちらが有利とかはあるんですか?

 基本的には3枚のほうが、初期配置のところで固定はされやすいんですよ。だから4バックよりは柔軟に動かしにくくなる。だけど、キリアン・エムバペとヴィニシウス・ジュニオールのことを考えた場合、4バックで前にふたりを残すと後ろの4-4ブロックでは守りきれなくて水漏れしちゃうと。

 そこを3バックにすると、後ろで5-3のブロックを作れるのでちょっとは堅くなるんですね。だから僕は3枚でスタートしたほうが、やりやすいんじゃないかと思っています。

倉敷 プレシーズンを見ていて面白かったのは、トレント・アレクサンダー=アーノルドが入って、右にジュード・ベリンガムを置いた形は、コンビネーションとかで考えると可能性があるのかなと思ったんですけど。

 絶対に合うと思います。この前の試合は3-4-2-1で右のウイングバックにアレクサンダ=アーノルド、右のシャドーにベリンガムでした。やっぱりイングランド人同士の関係性もありますし、すごくいいコンビネーションが生まれると思いますね。

 そうしたなかで、やっぱりツーボランチのところ。トニ・クロースの抜けた穴がいまだに言われちゃうじゃないですか。それでルカ・モドリッチもいなくなった。じゃあ、誰がその役割をするの? っていう意味では、アルダ・ギュレルに対しての監督の期待はすごいです。

倉敷 彼にはクロースがアドバイスをしていて、「守備は免除されない」と。「キミが得意でないのはわかっている。ただ、勝ちたいのであれば、このクラブにいるのであれば、キミは守備から免除されないからね」って。頑張れよというエールを送っていました。

 ただ、アルダ・ギュレルもトルコ代表になると、また違ったタスクになっちゃうから、難しくないですか?

 難しいと思うけど、あのレベルになるとどっちでもできると思います。頭のいい選手ですし、クロースが話したように守備の部分がもっとできるような、すごくパワーアップした選手になると思います。

倉敷 彼が真ん中に入った時の強度はどうなのか。倒されても取り返すみたいな力とかフィジカルで負けないような強さというものを、短期間に身につけることができたら、これは本当に強いと思うし、マドリーが欲しかったゲームを作る人ですね。

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