進化のバルセロナvs変化のレアル・マドリード ラ・リーガ新シーズンを人気解説&実況コンビが展望 (2ページ目)
【今年はチャンピオンズリーグも期待できる】
林 あと一番前がロベルト・レバンドフスキなのか、フェラン・トーレスなのかという話があります。
倉敷 プレシーズンを細かくチェックされたと思いますが、「9番」はどんな感じですか?
林 基本的にはレバンドフスキが軸にはなると思いますが、昨シーズンはゴール決めながらもちょっと疲れが見えるなか、シーズン後半はフェラン・トーレスがめちゃくちゃよかった。だから、世代交代がどうなるのか。まあ、レバンドフスキは絶対そこに負けないとなりますから。
GKはジョアン・ガルシアが入りましたね。ベースとして一番は彼になるんですかね?
倉敷 エスパニョール時代にちょっとモノが違うなと思ったんですけど、エスパニョールの時の周りに常に誰かセンターバックがいてくれる関係から、バルセロナのサッカーって「おーい!」って言わないと誰もいなくなる状態になるじゃないですか。だからそこのところの寂しさに慣れるのかなって思います。
林 確かにそうですね。昨シーズンのボイチェフ・シュチェスニーは途中から加入しましたが、前に出るタイミングとかもよかったし、その点うまくやりましたよね。
まあ、リーグもそうですし、チャンピオンズリーグも今年バルセロナは狙っていくんじゃないかなと思います。
倉敷 そうですね。チャンピオンズリーグは期待できるんじゃないですか。
今シーズンは何が起こるかというと、アフリカネーションズカップがあって、ワールドカップのヨーロッパ予選もかなり真面目なところに来て、なかにはプレーオフを戦うチームも出てくると。そういうことを考えると、代表ウィークのところをどうするか、ケガ人なく過ごしていくかがすごく大事というなか、フリック監督はドイツ代表の経験もある監督だからうまくやっていくんじゃないかと。
林 そうですね。簡単じゃないとは思うんですよね。やっぱりリーグの試合も多いし、チャンピオンズリーグも入ってきますから。過密日程ではターンオーバーもしないといけない。でも、それは昨シーズンある程度もう選手を知っているし、このぐらいのタスクを与えればできるというのがわかっているから、より運用しやすいところは出てくるのかなと思っています。
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