久保建英、残留の可能性高まる パワーダウンのレアル・ソシエダを盛り返すことはできるか (2ページ目)
【好選手が移籍し補強に失敗】
一方で、ピッチに立った久保は目立っていた。
久保が右サイドにいるだけでボールは回ったし、攻め込むこともできた。テンポを作り出し、チャンスも作った。しかしながら、不在の時間帯でチームは停滞していた。主力がいなかったのはあるにせよ、このジレンマは昨シーズンから感じさせたもので、このままでは新シーズンも変わらないだろう。
ラ・レアルは2~3年前と比べると、パワーダウンしている印象だ。
例年、補強はスロースターターなのだが、新シーズンに向けては守りの要だったナイエフ・アゲルドをレンタルバックで失い、絶対的なプレーメイカーのマルティン・スビメンディをアーセナルに、戦力になっていたMFジョン・オラサガスティもレバンテに放出した。損失は計り知れないが、新たな獲得はできていない。
実は過去2~3年の補強は大半が失敗に終わっている。その間、ダビド・シルバが引退、アレクサンダー・セルロート(アトレティコ・マドリード)、ミケル・メリーノ(アーセナル)が移籍。弱体化は必然と言えよう。さすがにスビメンディの穴は大きく、アルゼンチン代表の左利きMFエキ・フェルナンデス(アル・カーディシーヤ)とは本人とは合意も、金銭面での隔たりは大きく、サインに至っていない。
久保が才能を開花させたラ・レアルの1年目は、天才シルバを筆頭に、セルロート、メリーノ、ブライス・メンデスなど左利きの名手がいて、同じイメージを共有できた。それがスペクタクルなショーを生み出したのだった。しかし、今やチームに残っているメンバーはブライス・メンデスだけで、代わりに入った選手の質は下がっている。
特にFWはどうにかしないと、久保の渾身の崩しもゴールに結びつかない。
横浜FC戦でアイスランド代表オーリ・オスカールソンが2ゴールしたのは朗報だろう。しかし、オスカールソンはしばしば久保の絶好のスルーパスに反応できなかったり、うまくシュートが当たらなかったり、雰囲気はあるセンターフォワードなのだが、不安要素は消えない。長身だけに、横浜FCのディフェンダー相手だったら、クロスをファーで叩き込むパワーを見せられるのだが......。
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