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サミュエル・エトーを全盛期にプレミアリーグで見たかった バルサ黄金期とインテル絶頂期を支えた偉大なストライカー (4ページ目)

  • 粕谷秀樹●取材・文 text by Kasuya Hideki

【プレミアリーグに早く行っていれば...】

 それにしても、なぜエトーはインテルからロシアのアンジ・マハチカラに移籍したのだろうか。オーナーのスレイマン・ケリモフが財力を活かし、大型補強を図っていた時期とはいえ、何かと怪しい人物だった。

 あの時、チェルシーでなくてもプレミアリーグのクラブを選択していれば......。

 DFの存在を消去したかのようなスピード、信じられない角度から放たれるシュート、そして献身性など、ストライカーが求められる能力を装備したエトーなら、世界最高峰の舞台でも100パーセント通用した。

 3年連続アフリカ最優秀選手、バルセロナとインテルで三冠など、数多くの栄光に浴したエトーは、2019年9月に引退した。息子のエティエンヌ・エトー(22歳)はラージョ・バジェカーノのBチームでプレーしている。今シーズンはすでに20ゴール以上を挙げ(スペイン5部リーグだが)、良血を受け継いだようだ。

いや、父の壁は分厚く、高い。なにしろ、あのサミュエル・エトーである。ちょっとやそっとじゃ超えられない偉大なアタッカーだ。

 嗚呼、返すがえすも全盛期の彼をプレミアリーグで見たかった。

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著者プロフィール

  • 粕谷秀樹

    粕谷秀樹 (かすや・ひでき)

    1958年、東京・下北沢生まれ。出版社勤務を経て、2001年、フリーランスに転身。プレミアリーグ、チャンピオンズリーグ、海外サッカー情報番組のコメンテイターを務めるとともに、コラム、エッセイも執筆。著書に『プレミアリーグ観戦レシピ』(東邦出版)、責任編集では「サッカーのある街」(ベースボールマガジン社)など多数。

【図】エトーもメッシもアンリもいない現在のバルセロナの3トップは?

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