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遠藤航がチャンピオンズリーグ(CL)で初のフル出場 日本人選手8人に16強入りのチャンス (2ページ目)

  • 杉山茂樹●文 text by Sugiyama Shigeki

【"これぞ旗手"と言うべき抜け目ない動き】

 それはともかく、リーグフェーズで敗退となった日本人選手は川村拓夢(ザルツブルク)とチェイス・アンリ(シュツットガルト)だった。ケガで戦列を離れている冨安健洋(アーセナル)と伊藤洋輝(バイエルン)を含めると、今冬の移籍がない限り、プレーオフ以降の戦いには8人の日本人選手が進むことになる。

 この最終第8節。先発を飾ったのは旗手怜央(セルティック)、遠藤航(リバプール)、南野拓実(モナコ)で、交代出場は上田綺世(フェイエノールト)、川村、チェイス・アンリだった。

 故障でベンチ外の冨安と伊藤以外では、前田大然(セルティック)は前節の退場処分で出場停止。守田英正(スポルティング)はベンチ入りしたものの出場機会はなかった。

 活躍選手をあえて挙げるなら、アストン・ビラ戦にインサイドハーフとして先発し、83分間プレーした旗手だろう。

 セルティックが0-2から1-2へと1点差に追い上げた直後の前半38分だった。右サイドで、MFカラム・マクレガー(スコットランド代表)がMFアルネ・エンゲルス(ベルギー代表)にパスを送った瞬間、旗手は3人目の動きをしてアストン・ビラの最終ラインの裏に走った。そこにエンゲルスからクイックパスが送られてきた。

 旗手は中央をよく見ながら、グラウンダーのクロスを流し込んだ。これぞ旗手と言うべき抜け目のない動きで、同点弾となるアダム・アイダ(アイルランド代表)のゴールをアシストした。

 旗手同様、先発を飾った南野は、インテル相手に68分間プレーした。だが、前半早々、自軍に退場者が出て10人での戦いを強いられたのが痛かった。守備に追われ、これといった見せ場を作ることはできなかった。

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