久保建英、スーパー先制弾決めてユーモア対応 「ゴール後のほうがたくさん走った」
1月13日、ラ・リーガ第19節・レアル・ソシエダ対ビジャレアル戦の撮影取材のため、スペイン北部バスク州サン・セバスティアンを訪れた。
年明け最初のリーグ戦となったこの試合、ソシエダは久保建英のゴラッソで1-0の勝利を手にした。
ビジャレアル戦で決勝ゴールを決めた久保建英(レアル・ソシエダ)この記事に関連する写真を見る 先発の久保は、古巣を相手に攻撃の起点となった。前半を優位に進めたホームチームだったが、ゴールを奪えぬまま前半の終了を迎えた。
そして迎えた後半6分、カウンター攻撃に移った味方からの相手守備ライン裏を狙ったパスに久保が反応した。
ルーズになったボールを、相手MFダニエル・パレホとの空中の競り合いのなか、ヘディングで掻き出すと、ボックス内でカバーに入る相手を細かいタッチの股抜きでかわし、ゴールキーパーと交錯しながらもゴールを決めきった。
ルーズボールへ寄せるスピード、ボールを奪いきる力強さ、ゴール前での落ち着きと、技術の詰まった得点となった。
終盤にかけてはビジャレアルに押し込まれる展開になったが、久保は後半38分、お役御免でピッチをあとにした。
その際にはスタンディングオベーションが送られ、レアル・ソシエダの勝利で試合が終わると、この試合のMVPに選出されている。
観客の声援に応える久保建英この記事に関連する写真を見る その久保は試合後のインタビューで、「落ち着いてフィニッシュできました。ゴール後のほうが(セレブレーションで)たくさん走りましたけどね」と自身のゴールを振り返った。
そして、「月曜の21時に試合をして、木曜日にも試合があるので、インタビューは短めにね」と、インタビュアーを笑わせるユーモアを見せながら、ソシエダが強いられている過密日程への対応と準備の必要性を口にした。
次戦は中2日でのスペイン国王杯ラージョ戦、さらに中2日で次節バレンシア戦が控えている。
著者プロフィール
中島大介 (なかしま・だいすけ)
1979年生まれ。2006年よりバルセロナ在住。サッカーを中心にヨーロッパ各地で様々なスポーツの撮影、スポーツ選手インタビュー、ポートレートの撮影など。AIPS(国際スポーツプレス協会)会員。バルセロナでカフェも経営。