パリ五輪でU-23日本代表を待ち受ける強豪国の顔ぶれ フル代表組はどこまで選出されるか (2ページ目)
【どこも上位進出の可能性があるアフリカ勢】
その点で、ブラジルを退けて本大会に勝ち進んだアルゼンチンは優勝候補と言える。昨年は親善試合で日本に5-2と大敗する失態を演じたが、ハビエル・マスチェラーノ監督は戦えるチームを作ってきた。南米予選でもそうだったが、アルゼンチン人特有の"大会でのまとまり"は強烈だ。
エスキエル・フェルナンデス(ボカ・ジュニオルス)、クラウディオ・エチェベリ(リバープレート)など国内の名門クラブ所属選手だけでなく、ティアゴ・アルマダ(アトランタ)、ファン・スフォルサ(バスコ・ダ・ガマ)、バレンティン・バルコ(ブライトン)、サンティアゴ・カストロ(ボローニャ)など、海外のトップクラブで、それぞれ力をつけつつある。
伏兵には、アフリカU-23ネーションズカップで優勝して本大会出場の切符をつかんだモロッコを挙げたい。カタールW杯ベスト4のメンバーであるアブデ・エザルズリ(ベティス)がエース。ウィングプレーを得意とし、ネーションズカップでも最多3得点を挙げてベスト11に選ばれている。アブデ以外にも欧州各国でプレーする選手が多く、結束力も高い。
アフリカ勢はどこも上位進出の可能性がある。エジプトは国内リーグが安定し、ビッグネームは不在だが戦力は充実。ネーションズカップのベストGKに選ばれたハムザ・アラー(アル・アリ)など、アフリカでは珍しく組織的な防御力が高いのが特徴だろう。マリは先日、日本を1-3と敵地で圧倒したように、畳み込む爆発力が武器だ。
U-21欧州選手権準優勝でパリ五輪に出場するスペインは、本気になったら絢爛豪華な布陣である。ラ・リーガのトップクラブの猛者が勢ぞろい。アスレティック・ビルバオの若きファンタジスタ、オイアン・サンセット、レアル・マドリード育ちのMFアントニオ・ブランコ(アラベス)、バルサ育ちのサイドバック、ファン・ミランダ(ベティス)など枚挙にいとまがない。
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