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久保建英の勝利への執念が乗り移ったシミュレーション 真価を発揮しCL首位突破 (3ページ目)

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki

 久保の覇気はチームに伝わり、敵の手練れたちを追い込んでいる。マークについたイタリア代表フェデリコ・ディマルコはベンチに下がり、ブラジル人センターバック、カルロス・アウグストは憔悴していた。

「タケが(1月中旬から開催される)アジアカップでCLラウンド16のファーストレグに出られないとは......何て残念なんだ(2月13、14、20、21日のいずれかがファーストレグになる。日本代表が2月10日の決勝に進出した場合、13、14日の試合には出られないし、20、21日の試合になった場合、出場は可能だが、負担は相当なものになる)。もし本人が決められるなら、行かないだろう」

『エル・ムンド・デポルティーボ』紙はそう締めくくっている。

 ラ・レアルはトップ通過だけに、ラウンド16はグループ2位のチームとの対戦で、やや有利に戦える。王者マンチェスター・シティ、バイエルン、アーセナルとの対戦を避けられたのは大きく、スペインのクラブとの対戦もない。12月18日が抽選会だ。

 歴史的快挙を成し遂げたチームを牽引する久保の動向が注目される。

久保建英や鎌田大地、三笘薫など日本人選手の活躍にも期待!
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著者プロフィール

  • 小宮良之

    小宮良之 (こみやよしゆき)

    スポーツライター。1972年生まれ、横浜出身。大学卒業後にバルセロナに渡り、スポーツライターに。語学力を駆使して五輪、W杯を現地取材後、06年に帰国。著書は20冊以上で『導かれし者』(角川文庫)、『アンチ・ドロップアウト』(集英社)など。『ラストシュート 絆を忘れない』(角川文庫)で小説家デビューし、2020年12月には『氷上のフェニックス』(角川文庫)を刊行。パリ五輪ではバレーボールを中心に取材。

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