久保建英とダビド・シルバ。レアル・ソシエダで早くも輝いている見事なコンビネーション (2ページ目)

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久保が中盤に下りてDFを食いつかせ、空いたスペースにスルーパスを通した

　ダビド・シルバと久保の動きで相手を翻弄し、鮮やかに崩したシーンだった。

　後方に下りて組み立てに参加していたダビド・シルバが、アンカーのスビメンディにボールが渡ったところで動き出したのが、攻撃のスイッチとなった。

久保が下りてできた前線のスペースにスルーパスを通し、ブライス・メンデスがゴールこの記事に関連する写真を見る　前のシーンでル・ノルマンがボールを持っている時に、前方の左サイドで久保と２トップを組んだモハメド・アリ・チョーが、裏へ抜け出す動きでパスを呼び込んだ。これに対して、エルチェのセンターバックのエンソ・ロコが釣り出され、エルチェの最終ラインにギャップが生まれた。

　そこを狙って走り出したのがダビド・シルバだ。中盤をマンマーク気味で抑えにいったエルチェは、ダビド・シルバの動き出しにマスカレルがついていく。そして、この動きにスムーズに連動したのが久保である。

　久保はダビド・シルバが動いたことで空いた中盤のスペースに、前線から下りてスビメンディからボールを呼び込む。この時、マークについていたサイドバックのホアン・モヒカが釣り出された。これにより最終ラインに大きな穴が空いた。

　次の瞬間、スビメンディはその空いたスペースにスルーパスを通し、大外から走り込んだブライス・メンデスが抜け出し、GKとの１対１を冷静に押し込んで決勝点。

　開幕３試合ですでに高い連携を見せているダビド・シルバと久保が、マンマークでついてくる相手を逆手に前後に入れ替わる動きで巧みにスペースを作り出した。スビメンディの判断とパスの質、ブライス・メンデスの動き出しとフィニッシュと、各々のクオリティも見事な先制点だった。

　好調のソシエダは次節、アトレティコ・マドリードと対戦。強豪相手に久保をはじめ、ソシエダがどんな戦いを見せるのか注目である。

◆【動画】ラ・リーガ第３節 エルチェvsレアル・ソシエダ ハイライト
（ソシエダのゴールシーンは１分29秒～２分30秒）