守田英正は名門で先発奪取なるか。ポルトガルリーグの日本人8人それぞれの立ち位置
7月13日、渡井理己(徳島ヴォルティス)のボアヴィスタへの期限付き移籍が発表された。FC東京の左SB小川諒也がヴィトーリアにローン移籍したのに続き、日本代表MF守田英正がサンタ・クララから名門スポルティングに完全移籍。東京ヴェルディのMF藤本寛也もジル・ヴィセンテに完全移籍を果たすなど、にわかに騒がしくなってきたのがポルトガルリーグだ。
昨シーズン、ローン先のエストリルでプレーしていた食野亮太郎は古巣ガンバ大阪に復帰したが、8月第1週の週末に開幕する新シーズンのポルトガル1部リーグ「リーガ・ポルトガル bwin」では、計8人の日本人選手がプレーする予定だ。
その他の4人の顔触れを見ると、日本ではすっかりお馴染みのクラブとなったポルティモネンセには、昨年1月からプレーするGK中村航輔と、昨夏にガンバ大阪から加入したFW川﨑修平の2人が在籍している。
守田が退団したサンタ・クララでは、今年1月にFC東京からローン移籍したFW田川亨介が2シーズン目を迎え、2017年夏にポルトガルに旅立ったMF中島翔哉は、ポルティモネンセから所属元のポルトにローンバック。再びローン移籍となるのか、今夏の動向が注目されている。
主要リーグにおける日本人選手の人数で言えば、現在のポルトガルはベルギー、ドイツに次ぐ3番目。近年は日本人選手にとって移籍しやすいリーグになっている。
しかもポルトガルリーグは、UEFAカントリーランキングにおいて、イングランド、スペイン、ドイツ、イタリア、フランスに次ぐ6番目に位置する。10番目に位置するベルギーリーグと比べて、ステップアップ移籍を目指すには決して悪い環境ではない。むしろ、主要リーグのリクルーターたちの目に留まりやすい舞台と言える。
サンタ・クララからスポルティングに移籍した日本代表の守田英正この記事に関連する写真を見る そのなかでも、今シーズンから守田がプレーするスポルティングは、ポルトガル3大クラブのひとつ。優勝回数では37回のベンフィカ、30回のポルトにはおよばないものの、19回を誇る正真正銘の名門だ。かつてクリスティアーノ・ロナウドがここからマンチェスター・ユナイテッドに旅立ったように、これまで数多くのタレントを輩出してきた。
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