試合勘の鈍ったモウリーニョは
どこへ行く? 格下ライプツィヒに完敗

  • 杉山茂樹●文 text by Sugiyama Shigeki
  • photo by Reuters/AFLO

 チャンピオンズリーグ(CL)決勝トーナメント1回戦の第2戦、ライプツィヒ対トッテナム・ホットスパー、バレンシア対アタランタは、2試合とも第1戦の結果が覆らずに終わった。ベスト8にはライプツィヒ、アタランタが進出した。戦前、強者と目されていたのはスパーズでありバレンシアだった。大局的に見れば番狂わせが起きたことになる。

ライプツィヒに敗れCLから姿を消すトッテナム・ホットスパーのジョゼ・モウリーニョ監督ライプツィヒに敗れCLから姿を消すトッテナム・ホットスパーのジョゼ・モウリーニョ監督 その下馬評の元になっていたのは過去の実績だ。決勝トーナメント進出はライプツィヒ、アタランタとも初めてで、アタランタに至ってはCL本大会に出場すること自体、クラブとして初の経験だった。

 アタランタはホームの第1戦に4-1で勝利していた。だが、気になっていたのは防戦一方となった終盤の戦いで、その流れで第2戦を迎えると、3点差があっても危ない......そう思って試合を見始めた矢先の出来事だった。開始早々の3分、アタランタはいきなりPKをゲット。スロベニア代表のヨシプ・イリチッチがこれを決め、試合を動かぬものとした。

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