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板倉滉の心は折れない。
「使ってくれ」と監督にしっかり自己主張 (4ページ目)

  • 中田徹●取材・文 text by Nakata Toru
  • photo by AFLO


 今季になってからレギュラーに定着したものの、再び出場機会を失った現状に、以前の思いと違いはあるのだろうか?

「去年は半年間、1試合も出られず、『悔しい』という気持ちと『ヤバいな』という焦りがありました。今回は前半戦、ほぼずっと出させてもらっていたので、そこでやれる自信というのも少し出てきた。自分としても、出続けながら改善できるところがすごく見えていた。

 だから、やれる自信があったなかで外されるのは、納得がいかなかった。自分のプレーもそこまで悪くなかったし。急にポンと外されたので、最初は全然意味がわからなかったです。やれる自信があるのに外されているのは、すごく(心が)ムズムズする。『とにかく出してくれよ』という思いでした」

 板倉の話を聞いているうちに、「心が折れた時期もあったのでは?」と感じた。

「全然折れてはないですけれど、いろんな思いはありましたね。もちろんムカつくし、イライラする。こっちはひとりじゃないですか。それを話す奴もいないし。

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