空中分解寸前にあるレアルの諸問題。「くそったれのシーズン」 (3ページ目)

  • 山本孔一●文 text by Yamamoto Koichi photo by Mutsu Kawamori/MUTSUFOTOGRAFIA

 ジダンがオファーを受けなかったことから、現時点ではジョゼ・モウリーニョの名が監督候補の1番手として挙がっている。だが、モウリーニョが就任しても、レアル・マドリードに問題がなくなることはないだろう。

 最初に持ち上がるのが、モウリーニョとセルヒオ・ラモスの関係という問題だ。ソラーリが監督に就任した後も、次期監督としてモウリーニョの名前はたびたび挙がっていたが、両者の関係は決して友好的なものではない。モウリーニョが就任するならチームを退団するだろうという報道も出たほどだ。

 そして誰が監督になろうとも、言われているのが来夏の移籍市場でチームが大刷新されるということだ。放出候補には、CL3連覇達成の立役者であるガレス・ベイルをはじめ、イスコなども挙げられている。レアル・マドリードが何よりも必要としている落ち着いた雰囲気は、ビッグクラブの宿命とはいえ、しばらくは望めそうもない。


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