2018.12.08

堂安律らの活躍もチェック。
代表復帰へ武藤嘉紀は最大アピールを狙う

  • 田嶋コウスケ●取材・文 text by Tajima Kosuke
  • photo by AFLO

 ニューカッスル・ユナイテッドの武藤嘉紀が、約1カ月ぶりにスカッドメンバーに入った。

 武藤が試合中に左ふくらはぎを痛めたのは、11月3日に行なわれたワトフォード戦。それから期間にして約1カ月間、試合数にして3試合にわたり戦列を離れた。

ようやくケガから復帰した武藤嘉紀は次節でピッチに立てるか もっとも、今節の4日前に行なわれたウェストハム・ユナイテッド戦の時点で、プレー可能な状態まで回復していた。だが、試合前日のラファエル・ベニテス監督との話し合いでベンチ外が決まった。

 武藤は「ここでもう一度ぶり返してしまうと、それこそ本末転倒なので。まだ100%の状態ではなく、ここから連戦にもなる。12月のイングランドは非常に厳しい日程になるので、コンディションを上げることが自分に求められている」と、メンバー外になった理由を説明していた。

 同時に、武藤がいない間にチームは不調を脱した。武藤がケガにより前半だけで退いたワトフォード戦から、チームはリーグ戦3連勝。シーズン開幕から未勝利が続き降格圏に沈んでいたが、一気にリーグ中位の14位まで順位を押し上げた。前節のウェストハム戦は0-3で完敗したが、一時の絶望的な状況からは抜け出した。

 こうして迎えたアウェーでのエバートン戦で、武藤はベンチメンバーに戻った。

 ベニテス監督が採用したのは、守備に重きを置いた5-4-1。最終ラインに人員を割いて守備の安定を図り、攻撃はサイドアタックを中心にカウンターを狙った。

 ところが、チームは厳しい戦いを強いられた。狙いどおりにクロスボールから先制点を挙げることに成功したものの、エバートンにポゼッションを握られる苦しい状況に陥った。同点ゴールを浴びた後も押し込まれたが、なんとか守備陣が踏ん張り、1-1で試合終了のホイッスルを聞いた。

 とはいえ、この流れはベニテス監督が予想した範囲でもあった。同じく5-4-1で守備を固めた2節前のバーンリー戦は2-1の快勝。押し込まれながらも、カウンターで相手の隙を狙っていくスタイルは、特にアウェー戦で効果を発揮している。