W杯5回出場のマテウスが日本代表監督に関心「日本は伸びている」 (3ページ目)

  • リカルド・セティオン●文 text by Ricardo Setyon 利根川晶子●翻訳 translation by Tonegawa Akiko

「決勝でフランスに与えられたPKを含めて、あまりにも間違いが多すぎる。こんなの本物のサッカーじゃないね。それに審判の質も落ちてきている。VARなんかに頼るのも、結局は自分たちに自信がないからだろう。彼らは自分たちで努力せずに、機械に頼ったというわけだ」

 マテウスは現在、監督業は休業中だが、今後はサッカーが成長している場所で監督をしたいと思っている。

「今、サッカーが伸びている場所といえばアフリカとアジアだ。しかしアフリカにはすでに大勢のヨーロッパの監督がいるから、俺はアジアに興味がある。ただ、中国は金ばかりが先走って、サッカー自体はまだまだという気がするし、フース・ヒディンクから話を聞いた限り、韓国もあまり外国人監督の居場所がないようだ。そうすると残るは日本ということになる」

 マテウスは、かつてのチームメイト、ピエール・リトバルスキーからも日本の話を聞いているという。

「日本が今、ヨーロッパスタイルのサッカーを目指しているのか、南米スタイルのサッカーを目指しているのかはよくわからないが、俺だったらそのどちらも指導できるよ」

 最後にはさりげなく自己アピールを忘れないマテウスだった。

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