「カルチョの星」となったローマ。
CL初制覇へ因縁のリバプールと激突 (4ページ目)
ディ・フランチェスコとローマはその道しるべを立てた。CLの前身であるヨーロピアンカップ時代に1度だけ準決勝と決勝に到達したことはあるが、もう34年も前のこと。今季の4強の相手となるリバプールは、その決勝で対戦し、本拠地オリンピコでPK戦の末に惜敗した因縁の相手だ。クラブは当然、雪辱を胸に誓っている。
昨季まで共にプレーしていたモハメド・サラーは、リバプールで手のつけられない存在になった。また、第1戦が行なわれるアンフィールドは文字通りの敵地となるに違いない。
ただしそこでどんな結果に終わろうと、彼らにはすがる場所がある。アウェーで『You'll never walk alone』の洗礼を受けても、翌週に永遠の都で『Roma, Roma, Roma』を聞けば、選手たちは再び勇猛な剣闘士になり、目の奥に炎を宿して歴史を覆そうとするだろう。長靴の形をしたフットボールネーションの火が、まだ消えていないことを証明するためにも。
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