2018.01.01

武藤嘉紀にW杯への危機感。
「呼ばざるを得ない状況を作るしかない」

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko photo by AFLO

 昨年9月にロシアW杯出場を決めて以降、7試合を戦ってきたハリルジャパン。各試合には国内外でプレーする新たな選手が召集され、代表入りをかけたテストが行なわれた。一方で、これまで主力組とされてきた香川真司は召集されず、本人もショックを隠さなかった。

 香川のようにビッグクラブで主力級としてプレーする、ドイツでも名の通った選手が代表から外れたことは、ドイツメディアの記者たちにも大きな驚きだった。また、香川ほどのインパクトをもって捉えられはしないが、武藤嘉紀が代表に入らないことも、彼らにとっては不思議なことのひとつだ。

2017年最後の第17節ブレーメン戦で1カ月ぶりに先発復帰した武藤嘉紀

 9月のW杯予選には呼ばれたが、チャンスはなかった。アピールのチャンスだった10月、11月の親善試合には招集されなかった。特に11月のブラジル戦、ベルギー戦は、フランスとベルギーでの試合であり、武藤にとっては体力的にも無理なく合流できる絶好のチャンスだったのに、呼ばれなかった。本人は「まあ、察してください」と口をつぐんだが、その様子は悔しさにあふれていた。

 今季の武藤のテーマは、まずは何よりケガをしないことだった。