2017.12.22

スペイン人より詳しいあの3人が語り合う、
細かすぎるクラシコ観戦術

  • 中山淳●構成 text by Nakayama Atsushi
  • 山本雷太●撮影 photo by Yamamoto Raita

蹴球最前線──ワールドフットボール観戦術── vol.1

多くの名勝負が生まれたクラシコ photo by Getty Images

 今シーズンも、各地で最高峰の戦いが繰り広げられている欧州各国のサッカーリーグ。この企画では、その世界トップの魅力、そして観戦術を目利きたちが語り合います。

 サッカーの試合実況で日本随一のキャリアを持つ倉敷保雄、サッカージャーナリスト、サッカー中継の解説者として長年フットボールシーンを取材し続ける中山淳、スペインでの取材経験を活かし、現地情報、試合分析に定評のある小澤一郎──。3氏が注目する今季のポイントとは?

 今回のテーマはリーガ・エスパニョーラ(ラ・リーガ)の2大クラブ、バルセロナとレアル・マドリードが対戦する伝統の一戦「エル・クラシコ」。クリスマス直前の両雄の現状と課題を比較し、試合の見どころを分析します。

──12月23日(土)、いよいよラ・リーガ2強による直接対決、"エル・クラシコ"が目前に迫ってきました。レアル・マドリード(以下、マドリー)とバルセロナ(以下、バルサ)という世界的にも超ビッグクラブとされる両雄の対決は多くの日本のサッカーファンも注目していますが、今回はこの試合の見どころをお三方に伺いたいと思います。

倉敷 まず、ここまでのリーグ戦での通算対戦成績で言うと、両チームはほぼ互角。レアル・マドリードが72勝33分69敗と若干上回っていますけど、過去10シーズンに限ってみると、バルサが11勝3分6敗と圧倒しています。

小澤 昨シーズンの対戦でも、バルサはホームの第1戦ではドローでしたが、第2戦ではアウェーで勝っていますよね。決勝点を決めたメッシのゴールパフォーマンス(ユニフォームを脱ぎ、敵地サンティアゴ・ベルナベウのゴール裏のサポーターに対して背番号とメッシの名前の付いている背中側をアピールした)は記憶に新しいですし、エル・クラシコの伝説となりましたよね。