香川真司、久々のフル出場も格下相手に勝てず、ポジション奪回は微妙

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko photo by Getty Images

 ブンデスリーガでは首位を快走する一方、チャンピオンズリーグ(CL)のドルトムントは冴えない。トッテナム、レアル・マドリードに連敗。17日に行なわれたグループH第3節、アウェーのアポエル(キプロス)戦も1-1のドローに終わり、あっけなく自力突破の可能性が消滅した。

 この日はレアル対トッテナムも引き分けており、勝てば勝ち点を詰めることができた。最終的な順位争いは、勝ち点で並んだ場合、当該チーム同士の対決の結果によるから、勝ち点差だけ見ればいいという単純なものでもないのだが、それでも上をいくトッテナムに精神的な圧力をかけることはできただろう。その可能性さえ放棄してしまったのがこの日のドローだった。

 レアル・マドリード戦、ブンデスのライプチヒ戦で出場がなかった香川真司だが、アポエル戦はフル出場。試合の立ち上がりからゴール前でチャンスに絡み、69分にはバー直撃の惜しいシュートも放ったが、無得点に終わっている。

 チャンピオンズリーグ、アポエル戦にフル出場した香川真司チャンピオンズリーグ、アポエル戦にフル出場した香川真司 試合後にはドーピングコントロールの検査対象に選ばれ、他のメンバーからかなり遅れてミックスゾーンに姿を現した。置かれた状況を考えれば敗戦に近いドローに、力なく苦笑を浮かべながら、自嘲するように思いのたけを吐き出した。

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