1部昇格でシュツットガルト残留か。浅野拓磨「引っ越し面倒だし(笑)」 (2ページ目)

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko photo by Getty Images

「試合終わって、"なんでみんな喜んでるんやろ"って気持ちでした」

 昇格をほぼ決めたことで、シュツットガルトは敗れたにもかかわらず、喜びムードいっぱいだった。日本人は数字上、まだ逆転される可能性が残る段階で喜ぶことはなかなかできないが、ドイツ人はほぼ大丈夫という見込みで喜んでしまう。このあたりはもう国民性や文化の違いと言うしかなく、浅野はそんなチームメイトを見て不思議に思ったわけだ。

「1年間通して戦ってきて、現時点でほぼ確定というのは、考えたら嬉しいこと。僕自身はピッチに立てなかったし、いろいろな気持ちもあって素直には喜べないですけど、でもシーズン通してここまでこれてよかったなと思います」

 浅野はここまで26試合に出場し、4得点を挙げているが、ここ2試合は出番がない。さらに出場した直近の2試合でも、先発したもののそれぞれ63分と前半終了時点で交代している。前半で交代させられたニュルンベルク戦を振り返って、こう語った。

「ハーフタイムでは言われること、言われました。それから試合に出られてないので、まずはそこを改善していく(必要がある)。ピッチに立たないとなかなか改善できないので、次に出たら言われないように自分の特徴をしっかり出していく。使っても大丈夫だなと思われるように練習からしっかりやっていくしかないなと思います」

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